ISHIUSU
石工房とは
ゲストハウスで皆様にぜひ触れていただきたい“石臼”。手作りの石臼で炒ったコーヒー豆を挽き、粉にします。あとはいつものコーヒーを入れる手順です。
「石臼で入れたコーヒーっておいしいの?」これはよく聞かれる質問です。しかし、この答えは難しいのです。だってコーヒーのおいしさには、さまざまな要因が絡み合っているから。そう、豆の産地や種類、炒り方、湯の温度、飲む場所や時間、などなど。コーヒーの味わいを左右する要素の一つが“挽き方”。そして今回は“石臼挽き”です。もちろん、それだけでおいしさが決まるわけではありませんよね。
でもね、石臼で挽くことは確実に便利ではあるのです。飲みたい時に一人分から挽ける、挽きたてが飲める、電気がなくても使える、(基本的には)壊れない、メンテナンスが必要ない、素材が天然ものである、そして、現代ではなかなか触れられない、伝統的な石臼を現代の生活に織り交ぜることができる。今回は、そんなコーヒーを天草の地でゆったりと、食事の後にでも飲んでいただきたいのです。
…ね、なんだかおいしそうに思えてきませんか。
私は職人ですから、長く使えて安定した挽き方が出来る石臼を作っています。石臼に使っている石材は、すべて花崗岩です。専用のカッターで全体の成形をし、7段階の研磨剤で外観を磨き、石本来の色味を出していきます。中でも重要なのは、見た目ではなく目立てという作業。目立てとは、材料を挽くための溝を作る作業で、溝の深さが少しでも違うとうまく挽けなくなってしまう、とても繊細なものなのです。
独学でスタートしたため苦労しましたが、20年という膨大な期間に積み上げてきた経験が、ほかの製品とは一線を画す使い勝手の良さとして出てくるのです。
あなたの人生の1ページに“石臼”という存在が加わることで、
ふと心が整い、日常が少しだけ豊かに感じられる──。
そんなひとときを、この場所でお過ごしいただければうれしく思います。
Tesimonials
お客様の声

Case 01
石臼自体がとても重く、回すのにちょっとだけ力を使います。豆を落とす作業も最初は少し難しいですが、オーナーさんが一つ一つ丁寧に教えてくれるのでとても楽しかったです。人によって粉の粗さが違い、その違いで入れたコーヒーにも香りや風味の違いが出るのがとても面白かったです。

Case 02
石臼を使うのは初めてでしたが、ゴリゴリと豆を挽く感触がなんだか心地よかったです。コーヒーのことも詳しくはないですが、“自分で挽く”という体験が、コーヒーの美味しさをより引き立ててくれたように思います。